よくある質問
事前の準備
土作り、種まき、育苗技術、栽培管理等の基本的なところから教えてください。
フラワー・ブラボー・コンクール指導者講習会オンラインの動画が参考になると思います。
フラワーブラボーコンクールホームページのトップページからご覧いただき、よくある質問もご活用ください。
一年間の栽培計画を知りたいです。
1年草の花壇は最低でも年2回は植え替えが必要です。
5月に種まきして育苗・定植=暑い夏を乗り切る花壇(サルビア・マリーゴールド等)
9月に種まきして育苗・定植=寒い冬を乗り切る花壇(パンジー・ビオラ等)
セルトレイや育苗箱や栽培用の土などはどこに売っていますか。
ホームセンターや農業用品専門店で販売しています。また最近はインターネットのECサイトでも販売している場合があります。
審査について
フラワー・ブラボー・コンクールに参加したら花壇審査を必ず受けなくてはいけないのですか。
花壇審査を受けることが参加の必要条件ではありません。まずは花づくりを楽しんでみてください。先生・生徒のみなさんの手で、出来栄えの良い花壇ができたらぜひ審査に挑戦してください。なお地方事務所や教育委員会などから花壇の出来映えをお問い合わせすることがありますが、出来映えが良い場合は審査対象になることがあります。
審査が台風の時期に重なるので、いつも対応に苦慮しています。台風の被害を受けた場合、審査には影響があるのでしょうか。
台風を含めた風水害などで審査の前にせっかく育てた花が傷んでしまうことがあります。その際には風水害での被害に配慮した審査を行います。風水害の被害で花が傷んだことを理由に評価が低くなることはありませんので、ご安心ください。
審査のポイントを教えてください。
「花壇設計・生育状況・花壇管理と効果・教育上の利用・校外美化への影響」5項目をポイントに審査を行います。花壇の出来映えはもちろんですが、それぞれの項目に沿った先生・生徒のみなさんの活動や地域とのつながりなども考慮します。審査項目を総合的にみて審査を行います。
種まきについて
マリーゴールド以外の発芽率が低いようでした。理由を教えてください。
花きの専門家からみてもここ数年の酷暑などの天候は、これまでの栽培技術の知識を凌駕している状況であるとも言えなくもありません。肥料のあげ過ぎも生育不良の原因となりえます。これまでの育て方を踏襲するだけでなく、工夫をこらしてみるとよいかもしれません。
生育状況について
鉢上げ前の花苗の管理で気をつけることはありますか。
摘芯や切り戻し作業を行うことにより、花苗の草丈を調整します。切り戻すことにより、わき芽が伸びて、枝の数が増え、ボリュームのある株になります。
赤のサルビアの生育が悪く、地方審査の時に「灰かび病」でないかと言われました。そうならないために、土作りの注意点や、管理するときの注意点があれば教えていただきたいです。また、赤のサルビアを上手く育てるコツがありましたら、教えてください。
「灰かび病」は過湿が原因となりますので、定植の際に株と株の間を広げ、風通しを良くすることが大切です。
マリーゴールドやメランポジウムの背が伸びすぎて、倒れてしまうのですが。
ポット苗での管理時に摘芯や切り戻し、スペーシングをしない場合や、水をやりすぎて徒長してしまった場合に草丈が高くなることがあります。 となりの苗と葉がふれあうくらい生長したら、摘芯や切り戻しを行い、ボリュームのある苗に育てるとともに、ポット同士の風通しを良くするために、スペーシングを行います。 水やりですが、土の表面が乾いたら、ポットの底面から水があふれるまでたっぷり行います。
9月になりましたが、マリーゴールドに花がつきません。
密集して植えると花つきが悪くなります。花が終わったらこまめに花がらを取り除いてください。大きくなりすぎた株は切り戻しを行ってください。
ニチニチソウが審査直前の雨でダメになってしまうことがあるが、解決策はありますか。
ニチニチソウは乾燥に強いが、水が多いと元気がなくなるという、致し方ない部分もあるが、溝を切って水はけをよくするなど、配置を工夫するなどしていただくと良いと思います。
花壇管理について
初めてFBCに参加します。こんもりと大きく育てるためにはどうしたら良いですか?
花壇を立体的に見せる方法ですが、草丈が高くなるものを奥、低いものを手前に配置するデザインを考えると良いと思います。また花を連続して咲かせる方法として、株が大きくなりすぎたら、切り戻しをすることで次の花が咲きやすくなります。
赤サルビアとマリーゴールドを隣り合わせにデザインすると肥料の多い少ないで、思うように花が咲いてくれません。
同じ赤サルビアやマリーゴールドでも暑さに耐えられる品種に切り替えるなどしています。デザイン的に赤サルビアとマリーゴールドを隣り合わせにする際に波板などの仕切りや、ニチニチソウは水はけをよくする工夫が必要です。
雑草が異常なほど生えるのですが、対処方法はありますか。
マルチングを施すと雑草を軽減させる効果があります。また定植前に花壇の土を深く耕すと良いと思います。
木が植えられている細長い花壇しか花を植えるスペースがないのですが、木の根が張っていることもあってか、なかなか花が育ちません。木の根を除去して植えていますがすぐ根が伸びてきます。木から離したりするなど何か対策はありますか。
木は上部の葉の幅と同じだけ根が張っています。その分、離隔を取ることが難しい場合、芝止めのようなものか何でもいいので、根を遮るようなものを埋めて植えるとよいかと思います。また、水の取り合いになるため、とにかく水をたっぷりあげた方がよいです。
チョウチョの幼虫(ツマグロヒョウモン)がパンジーを食べてしまうことがあります。なるべく農薬を使わない方法で駆除したいのですが。
根気よく捕まえる方法か、防虫ネットなどを活用しても良いかもしれません。
ただし、チョウチョは受粉を助けてくれるので、根絶ではなく、共存できるようにすることも大切かもしれません。
土づくりについて
花壇の土づくりを知りたいです。
新たに花壇を作る場合の土づくりですが、約30㎝の深さまで掘り起こして、雑草の根や石を取り除きます。1m2あたり、完熟たい肥(5kg)、緩効性化成肥料(50g)、苦土石灰(100g)をすきこんで、平らに整地します。
花壇の土の入れ替えは必要ですか。毎年同じ土を使って大丈夫ですか。
花壇の土の入れ替えは基本的に必要ありません。状況をみて土壌のph値に気をつけながら、必要に応じて、土壌改良材などを混合して土づくりしてみてください。
水やりについて
水やりの方法を教えてください。
水やりをするときの天候や生育の段階によって、しっかり、たっぷり水やりを行い、根元に上げるなど工夫をしてみていただくと良いと思います。花壇の土の渇き具合をみて、水やりをするのかしないのか決めてみることも必要です。
水やりは朝と夕方に必要ですか。日中の水やりをひかえたほうが良いのですか。
ポット苗の栽培時には基本的に朝にたっぷり水やりをします。
夕方の水やり過ぎは徒長の原因になります。ただし、夕方に水切れして葉がしおれている場合は、水やりをしてください。日中の水やりは鉢土の水分が太陽光で加熱され、根痛めの原因となることがあります。
夏場の水やりはホース内の水が暑さで加熱されていることがありますので、蛇口を開いて、冷たい水が出るまでしばらく待ってから水やりをしてください。
獣害対策について
猫や鹿などの動物に花壇を荒らされない工夫はありますか。
獣害対策ですが、花壇のまわりに柵などを設けることできればよいのですが、現実的には難しいと思います。猫除けの木酢液や忌避剤を使用するといったところでしょうか。獣害対策は地域全体の対応を考える必要があるかもしれません。
秋から春の花壇づくり
秋(10月)以降に花壇に植える植物で育てやすいものは何かありますか。
FBC参加校にパンジーの種子を8月下旬に学校にお届けしています。9月中旬ごろに種まきを行ってください。開花したらこまめに花がらを摘むと良いです。
秋冬花壇への入れ替えはいつごろが良いですか。
パンジーの場合、最低気温が10度以下になったら植替えましょう。(目安は11月中旬)
秋に花が咲いているものと花が咲かなくなったものが混ざっている状態の場合、次の花壇づくりのためにどうすればいいでしょうか。
きれいに見せたい花壇で、1年草の場合は、思いきってすべて抜いて冬の新しい苗に変えるという方法もあると思います。